tak

キャッチ22のtakのレビュー・感想・評価

キャッチ22(1970年製作の映画)
3.5
マイク・ニコルズ監督が、時にブラックユーモアで、時に冷酷なまでのシリアスさで描いた反戦映画。

他の映画で観たらウッ!とくるような冷酷な描写も、この戦争映画というフィルターを通すことでそれがブラックな笑いへと導かれる。これはある意味で”感覚の麻痺”なのだが、同様に、戦争という行為を通じて人間の常識的感覚が失われていく様を、ニコルズは表現する。見事だ。

既に死んだ戦友の身代わりにベッドで親と対面するシーン。死にかかった者なら誰でも同じなのか。うっすらとした怖さを感じた。
tak

tak