村上パルキ

プールの村上パルキのレビュー・感想・評価

プール(2009年製作の映画)
3.5
この母と娘は今後も分かり合うことはないだろう。母の論理は娘とは交わらない。"そうしたいからそうする"という母。でも、それで周りは迷惑。母は介さずあっけらかんな振る舞い…娘は母親と一緒に暮らしたいし、一緒に暮らすべきだと考える…

普通に考えれば非常識な母親。まともな考えの娘。

だけど空に上がった凧のように、何れ燃え尽きる、限りある命なら、母のように自由に生きることもあながち否定出来ない…やりたいことやってみようよ…っていうことを示したかったのだろうか。

深いテーマを扱っているが、浅い描かれ方にも感じる。その辺が映画としてあまり評判良くない理由かな。

まあ、でも、かもめ食堂、めがねと比べても同じくらい楽しめた。

日差しが気持ち良さそうなシーンが満載。やっぱり日差し、というか日当たりってすごく重要なんだなと…この作品を見て思った。

今、田舎でスロウライフみたいなムーブメントもできているが、自然が多い地方に住むっていうこと以前に、まずは日当たりの良い場所に住む事の方が重要なんだなと…"日当たりは大切"なんて本題と全然関係のないこと思った。
村上パルキ

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