CAMEL

プールのCAMELのレビュー・感想・評価

プール(2009年製作の映画)
3.0
「かもめ食堂」「めがね」に続くゆる邦画。緑あふれるタイの風景が美しく開放的で気持ちいい!
母と子。自由と義務。生と死。魂と祈り。映画の中にテーマのかけらはたくさん散りばめられているけれど、その答えが示されることはありません。頭を空っぽにして素直に感じるべき映画。ストーリーに執着すると、物足りなさを感じてしまいます。

音楽が好きです。公開時に買ったサントラを、6年のあいだ、不思議と聞き続けました。風が気持ちいい日に、家のことをしながら聞きたくなる。ハンバートハンバートの曲も、小林聡美さんが作った「君の好きな花」も、とても優しくて、気分が落ち着くんです。

印象に残ったのは、主人公が言い放つセリフ「いつか死ぬなら、好きな場所で好きなことをすればいい」。そういって日本に娘を置いてタイでゲストハウスを営む。簡単にはできない生き方。それをやるには悲しみも伴う。覚悟がいる。
なかなか共感はできないけど、憧れではあります。自分の心の赴くままに、自由に生きていけたらと。

あと。やっぱり加瀬亮は前髪あるほうがいいと思います!
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