「かもめ食堂」に続くゆる邦画。もたいまさこの存在感が際立つ、みんなめがねの映画。浜辺の風景が美しい。
都会に住むタエコはとある南の島へ旅に出る。そこにあったのは観光名所ではなく、とんでもなくマイペースな人々の不思議な生活。はじめタエコは拒絶するものの、ある日重い荷物を捨て、少しずつ素直になって、その場所に馴染んでいく。
浜辺でのメルシー体操、物々交換のかき氷、他人同士で囲む食卓。なんとも不思議な世界だけど、登場人物全員がその世界の住人ではなく、主人公が異物として描かれます。だからすっと共感できて、一緒に旅しているような感覚になれる。この映画を観ながらすっかり私も「たそがれ」てました。
ストーリーの中で大きな出来事は1度も起こりませんが、タエコの心がゆっくりと変わっていくのを観て思ったのは、今日みたいな何にもないような日でも、ちゃんと自分の人生になんらかの意味を持つ1日だったのかなと。
そして私も自分にとって居心地のいい場所を見つけたいな。
あと。加瀬亮のダボダボの服が萌えポイント!