CAMEL

6才のボクが、大人になるまで。のCAMELのレビュー・感想・評価

2.5
評価は高いけれど個人的にはイマイチでした。

キャストを変えずに少年の6才から18才までを写す、その試みが斬新で鑑賞。映っていたのはアメリカのフツーの家庭の12年間。
うまくいかない結婚。寝る前はハリーポッターを読み聞かせ。遊びはもっぱらテレビゲームとPC。年頃になればパーティーへ。
ストーリーを面白くみせるために必要なカットを撮るのではなく、定点観測的に、とある一家のドキュメンタリーを撮っている。

象徴的なのが、子どもが巣立つ時に母が放った一言「今日は人生最悪の日よ!!」。必死で子育てした後、母に何が残るのかという絶望。その時思った、ああ、人生ってこんなもんだよね。リアルさという点で、今までの映画とはまったく別物のクオリティ。圧倒的!未来への希望を感じさせるエンディングには、人生賛歌のようなあたたかさを感じます。

ただ、私は楽しめなかった。リアルすぎて、生々しく、痛々しい。自分の青い時代を見せつけられてるみたいな、恥ずかしさにも似た苦い感覚。。
どんどん時が流れていくのでちょっと混乱もあり。アメリカンジョークにものりきれず。

個人的に、映画はエンターテイメントショーであってほしいなという思いもあり、点数は低めです。
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