汐宮キャロル

サマーウォーズの汐宮キャロルのネタバレレビュー・内容・結末

サマーウォーズ(2009年製作の映画)
4.6

このレビューはネタバレを含みます

数学・ハッキング・格ゲー・家族・フィクサー・カードゲームという要素山盛り映画なのにちゃんと散らからずに完結している。
要素山盛りにしてどれも不完全燃焼に終わる映画が多い中で、この映画の完全燃焼ぶりは素晴らしいと思う。

公共サービス含めて全ての人類が1つのクラウドサービスにアカウントを持つのは公開当時よりも今の方がリアリティがあるかもしれない。
そして、ばあちゃんのフィクサー像が割と現代的だったのも面白い。子孫に跡取り争いを起こさせて闘争心を鍛える、というパブリックイメージと違い、それぞれが争わないように違う仕事に就かせて各所にコネを作っていくのはリアルだった。その結果闘争心があるのは傍系らしきカズマたちや外部のケンジだけで、本家では警察官含めて事勿れ主義になっているのも「国のフィクサーをやれるのだから自分の家の管理くらいたやすい」というゾッとするほどの手腕を感じる。
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