このレビューはネタバレを含みます
ただのボクシング映画だと思ってずっと観ていなかったけどこれは観るべき作品の1つ。
努力、勇気、絆、生きるとは、人生とは尊厳とは?などといった数々のメッセージ性の強い作品だと思う。
哲学の話。
涙無しでは観れない作品。
初めはボクシングシーン中心で盛り上がってる感じのストーリーから後半は一変しとても深く考えさせられる物語だった。
タイトルマッチであの汚い手を使う相手との戦いはまずかった…
あの戦いでマギーは頚椎2カ所損傷全身麻痺。
フランクリーは自分を責め毎日看病も
マギーは床擦れも酷く片脚切断まで。
それでもなんとか明るく居ようと頑張ったマギー。
けれどこのまま時が流れていくのは怖かっただろうな。
みんなから忘れ去られそうで…
輝かしい今のままで人生を終わりにしたい。
皆が名前を言ってくれるうちに
悔いなく終わりにしたいという気持ち。
マギーがフランクリーに楽にしてほしいと頼んだ気持ち痛いほどわかる。
ただ息をしてるだけなら悔いないうちに眠りにつきたいと…
スクラップが言った【悔いない人生⠀】
という言葉がフランクリーの背中を押した。
そしてマギーは眠った。
これで良かったのだろうと思った。
尊厳死について深く考えさせられた。
この作品を観てサンクタムを思い出した。
フランクリーは厳しくも実力があり、そして愛のある人だった。
マギーはあんなに努力して凄い。
マギーのお母さんはマギーがあんな状態になってまでお金の話で自分のことばかりで愛のない母親だ。
かわいそう。
マギーの傍には最後までフランクリーがいてくれて良かったと思う。
悔いない人生を送ることは難しいことだが、悔いない人生を歩みたいと思った。