ひかる

天使のひかるのレビュー・感想・評価

天使(1937年製作の映画)
3.9
大人の三角関係は、涙もなく、洒落ていて、それぞれの切なさに胸が痛んだ。

駆け引きを試みて、それでも確かに失いたくない相手なのに、一方では、自分に寂しさを与えるそんな相手など心の隅に追いやり、熱烈に想いを伝えてくる新しく出会った者に気持ちを奪われたりもする。
美しい彼女。
彼女は新しく出会った者へ名乗ることをせず、彼は彼女を『天使』と、そう呼んだ。
『天使』は、幸せを与えるのか。我が身の幸せを掴むのか。
三角関係の辿り着く先とは。

ディートリッヒは美しく、彼女を目当てでの鑑賞だったが、物語も十分に満足出来た。

粋な恋物語は、時にコミカルに。時に切なく。楽しめました。面白かったです。

DVDにて。2020/09/14/。
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