おたしん

インテリアのおたしんのレビュー・感想・評価

インテリア(1978年製作の映画)
3.9
不思議な感覚。
何が良かったのかは分からないけどすごく良かった。
会話が多くて内容は暗くて静かに進んでいくから飽きちゃいそうって思ってたんだけど全然そんなことなくて自然と引き込まれてた。
脚本がいいのか監督がいいのか役者がいいのか全部良かったとは思うんだけど何故かは分からない。
とにかく満足感というか"作品を見た"感が強かった。

煌びやかなインテリアに囲まれてる彼女たちの生活は反比例していくみたいだったな。

裕福で幸せな家庭の崩壊っていうけど本当に幸せだったのかね。
娘たちあんまり動揺してなかったし。
そのあとの母親に対しての心配が強かったように感じた。
予期してたんじゃないかな。
あんな母親だったら嫌だなとかも考えちゃったし父親が1ヶ月かそこらの人と金目当ての可能性も気にせず再婚決めてるのもキツい。

みんな抱えてるものもあるしピンと張り詰めたような雰囲気が続く中で花瓶が割れた時には手を口に当ててしまいました。
見てられません…。

どうにかこうにかうまくやっていくのかと思ってたけど海のシーンが絶望すぎて辛かった。
あの状況で目立ちすぎるパールの赤は華か血か。

ジャケットになってるラストシーンは幸せなわけじゃないんだけどすごく好きでした。
人生大変な事多いよね、って感じで。


ウディアレン作だから見てみたけど知らなかったら気づけなかったかも。
ダンスのシーンはちょっとそんな感じしたかな。
とにかくまだまだですな。

ダイアンキートンしか知ってる役者いなかったんだけどジョーイ役の女優さんの演技が印象的すぎて持ってかれたわ。
おたしん

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