おたしん

ボーンズ アンド オールのおたしんのネタバレレビュー・内容・結末

ボーンズ アンド オール(2022年製作の映画)
3.9

このレビューはネタバレを含みます

問題作として話題になってたよね。
ティモシーシャラメ×ルカグァダニーノ監督ってので見るしかないとは思ってたけどまあ確かに色々すごい作品ではあった。
感想が難しいな。

人食いの部分についてはどう言えばいいか分からん。
東京喰種的な設定なんだか実際の文化的なことなんだか。
まあ異端児ってことかね。
隠れて生きていかないといけない理由を背負ってる人たちみたいな。

あらすじとしてそこだけは知ってたけど序盤の指食ったとこ結構衝撃だった。
急すぎてビックリ。

そしてこんなにロードムービーだったのね。
ドライブで別の州へ移動。
BGMもいい感じでカントリー風でもあり爽やかで雰囲気良き。
ロードムービー部分だけ切り取ってつなげたら完全に別の映画。
だからこそ恐怖も感じたけど。

オムニバスじゃないけど移動する度に起こる出来事が怖かった。
ジェイクが出てきたとこも狂気染みてたし母親が襲いかかってくるとこも怖い。
ハンサムガイを殺して食うとこはティミーのゲイシーンが見れるサービスショットとしてありがたかったけど。笑
もっと見せてくれ!

ホラーやサイコサスペンスではなくあくまでヒューマンドラマとして描いてるからこそ絶妙な怖さがあるなって思ってたけどやっぱりホラーじゃね?って思わされたのがサリーの存在。
最初の登場から印象的だったけど中盤にストーカーしてきた再登場も怖かったし何よりラストな。
完全に狂っててやばい。
彼の情報はあんまり詳しく分かってないけど多分やばいよな。

サリー刺しまくってるときに何事もない平和な日常みたいな外側のカットが入ったのすごい気持ち悪かった。
血だらけだったり人食いシーンではなくドロドロしたその部分とドライブだったりの爽やか部分の差が1番怖いわ。
波が激しくて狂いそうになる。

ルカ監督なだけあって映像は綺麗。
ラストシーンとかもう絵画。
こんな美しい風景からは想像できないことが起きてて混乱でした。

設定は置いといて映画としてはすごく良かった。
今回のスコアは混乱させられ具合で決めました。
なんかすごい作品だったな。

ラブロマンス映画でもある。
異端児同士が傷を舐め合い惹かれあってく。
キャラクター設定上しょうがない気もするけど家庭環境等にも問題があり理解し合えたり。
他人に迷惑さえかけなければ素敵なカップル。
盗むのも良くないけど殺しはアカンね。
隠れて生きるのはツライけどそっちの方が幸せなパターンです。
衝動治まりますように。

リーの妹ちゃんの存在も大きかったな。
そこに頼る部分とか人間らしかった。
リーにはたくさん同情してもうた。
幸せになってください。

あとシンプルに血はすぐに拭いてください。笑
何でそのまま移動しちゃうのw


相変わらずティモシーシャラメが最高。
ほっそいのにすっごいかっこいい。
血まみれティミーも良き。
「食べて愛して」なんて言われてセクシーに感じるのアンタだけよ。
ずっと見てたい!

テイラーラッセルもちっこくて可愛い!
作中でも言われてたけど実際本当に子供っぽく見える。
メットガラでの彼女はかっこよくてギャップ萌えします。

でも今回の優勝はマークライランス。
サリーのイカれ具合すごい。
あんな可愛らしい顔のおじいなのに。
マレンを襲うときのヨダレが怖すぎた。
見事すぎる狂気でした。
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