たい

世にも奇妙な物語 映画の特別編のたいのネタバレレビュー・内容・結末

4.0

このレビューはネタバレを含みます

良くないかもしれないけど、Youtubeの違法アップロードで雪山を視聴した。

何が現実で何が幻覚なのか、ミステリーなのかオカルトホラーなのか、犯人は麻里なのか美佐なのか。とにかく不可解な映画だった。

普通に考えると、犯行を行ったのは美佐だ。麻里が死んでしまったショックから、自分が美佐なのか麻里なのかわからなくなってしまい、麻里を殺した結城に対し復讐したということになる。

でも、これでは説明ができない謎が幾つかあった。まず、麻里が薄着だったこと。また、麻里に預けたバックの中に服が入っていたこともよく分からない。単純な復讐劇とするには、麻里周辺で腑に落ちない部分が多い。

だから証拠はないけど、次のように考えた。
麻里は飛行機事故によって首を折って既に死んでいた。だから真辺は、ビバークさせる際、麻里の首元を見て「傷口が凍り始めてる」と言った。主人公は「麻里を置いていくなら自分も飛行機に残る」と言い、4人は仕方なく麻里を一緒に運ぶことにした。だから吹雪の中、麻里だけが薄着だったし、リュックには形見の服を入れていた。真辺が奥さんを回想するシーンは、美佐との対比なのではないかと思う。
しかし、錯乱している4人は次第に麻里が生きていると思うようになった。
結城は麻里の首にスコップを刺してしまう。本当は元々死んでいるので復讐も何もないのだが、生きていると思い込んでいた4人は麻里の亡霊に怯える。
その後、美佐は山内と真辺が凍死したのを見て、麻里が復讐していると勘違いした。錯乱して自分と麻里を区別できなくなった美佐は、麻里として結城を殺した。

こう考えれば殆どの点をクリアすることができる。
でもまだ不可解な点がある。それは死んでいるはずの麻里が何度も動いていることだ。

これが、この話の本当の恐ろしさなのではないかと思う。
たい

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