客室乗務員であるジャッキーが空港の動く歩道に乗ってるシーンから始まるオープニングシークエンスが最高。バックでかかるAcross 110th Street がどちゃくそカッコいいし、尺もちょうどいい感じ。この曲を筆頭に劇中の選曲が60〜70sのソウル、ジャズテイストに偏ってて個人的にはそこがすごくツボ。
本編のストーリーはタランティーノらしくない落ち着きが不自然(笑)。年いった2人の恋模様が割とラストまできちんとテーマとして敷かれててすごく真っ当な作品だなと思った。
サミュエル演じるオデールのアホっぽくみえて意外に先読みできるようでやっぱりアホっぽい感じとか、モブキャラ的な感じのオデールの相棒役が無駄にロバート・デ・ニーロであるところとか、キャストも何だか不思議な感じ。なんと言っても保釈保証業者のマックスの演技の味がすごい。どっしり構えすぎているというかホントに一般人かよと思うぐらいの肝の座り方で衝撃を受けた。
長めの尺を何に使ったのかなと思いかえすとメラニーとのシーンかなと思った。大麻吸ってグータラするシーンも含め全般的にあの家のシーンが長かった印象。タランティーノお得意の無駄な会話はあんまりなかったかもしれん。登場人物が意外に真面目という印象。
選曲とジャッキーブラウンのキャラクター設定で普通に楽しめた。