ミサホ

ザルツブルグ・コネクションのミサホのレビュー・感想・評価

3.2
以前、観たやつを再鑑賞。レビューも改めて書き込みます。

東西冷戦当時のオーストリアは、スパイ天国と言われていたのですね。
当時の雰囲気が色濃く出た映画。スタイリッシュさとは無縁で全体的に地味だけれど、高品質のスパイ映画というのはこういうもの。

アンナ・カリーナの写真家の夫は、以前は英国情報機関の職員で、一仕事してなんとか復帰したいと思っていた。
 
ところが、その仕事を嗅ぎつけられて、CIAやらKGBやらを巻き込んで血生臭い争いになっちゃった…という流れ。途中からモサドもちょっと出て来たね。

今ではどうか分からないけど、英国では、新聞にスパイ募集の広告を出すって聞いたことがある。スパイの世界ってほんと謎に包まれているだけに興味が尽きない。

女スパイの最期。使い捨てもいいところ。でもあまりにもマシスンと出くわすタイミングが良すぎて、こりゃバレるわなと思いました。

オーストリアの自然や湖畔の風景、街並みなんかはとても素敵だったなぁ。それに車がどれもかっこよかった。形はもちろん、色も現代みたいにパキッとしたものではなくて、赤色ひとつとっても渋味があって、全体的に大人っぽいって感じかな。ストーリー以外でも楽しめたなぁという映画でした。
ミサホ

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