ジュディ・ガーランド×ジーン・ケリー
音楽はコール・ポーター
ジュディ演じるマニュエラは腹の出た市長との結婚が決まっているが内心、海賊マココに恋い焦がれ「鷹のように私を襲い、いつかさらってほしい」という願望を秘めてる裕福な家のお嬢さん。
ケリー演じるセラフィンは旅回りの劇団を率いている俳優。しつっこくマニュエラを付け回す道化じみた変人。
この二人のそれぞれのレヴューシーンでとても良いものがあった。
ケリーの「Nina」とジュディの「Mack the Black」。
「Nina」は目に入るたびに道行く女性に、「ニ~ニャ~~ッ!(゚∀゚)」と呼びかけるケリーがおかしい。でもボレロ調の音楽にあわせて一人また一人と女性ダンサーが加わっていくシーンは見事。
「Mack the Black」はマニュエラがマココへの想いを爆発させるシーンでヤバめだったケリーが逆にジュディのヤバさに呆然とする(笑)。でも歌う彼女が周りの男たちと流れるように動き、画面全体がうねるような躍動感があって最高。曲もメリハリがあって素晴らしいと思う。この作品のみで終わらせておくのがちょっともったいない曲だと個人的には思う。
物語は終盤にかけてあまり印象に残らず...。正直ウトウトしてしまった。せっかくニコラスブラザーズが出てるのでケリーとタップをやってほしかったなあ~。