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A GHOST STORY ア・ゴースト・ストーリーのSHのレビュー・感想・評価

3.7
あらすじはフィルマークスの作品紹介のとおり。

夫婦やカップルの片方が亡くなって幽霊になる、という作品はいくつかあると思うけど、大抵生きている人間の方が「残された側」として描かれることが多かった(自分がみたものでは)。しかしこの作品は、幽霊側の夫が「残される側」として描かれていることが印象的。
人が抱えている強い想念というものは、心臓が止まって脳みそが停止したというだけで、空気中に雲散霧消してしまうものなんだろうか?否、その場にとどまる。しかも時間を超えてとどまり続ける、というのがこの作品。
しかし死んだ後にこんな世界が待ってたら辛いよなとも思う。いや、だからこそ人間社会は古代から鎮魂という儀式を重んじてきたのかも。

思っていたよりずっとエンタメ性は低く、オススメという程ではないけどどことなく日本的な情緒を感じた作品でした。
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