とり

ワルキューレのとりのネタバレレビュー・内容・結末

ワルキューレ(2008年製作の映画)
4.7

このレビューはネタバレを含みます

アイパッチ萌え!!!
これまでのトムが好んで演じてきたヒーローではあるんだけど、ヨゴレ的な要素も強くて新鮮でした。
これまでのトムと言えばやたらスマートに何でもこなしていたので、いつ爆発するかもしれない爆弾にキョドってる姿はめちゃくちゃ新鮮。
何よりも加齢臭が確実に出てそうなくたびれ具合が良かったです。
監督はブライアン・シンガーなので安心して期待して待ってました。
期待通りの面白さで見ごたえあり、大満足です。
たくさんの人の思惑が交錯して、それぞれの立場から保身にはかる人たちのドラマが面白いです。
俳優さんもとてつもなく豪華で、いい面構えの人ばかり。だから英国俳優だろうが英語を喋ってようが、まぁほとんど気にはなりません。
ヒトラー暗殺未遂の爆破事件というと、一般によく知られていると思います。
私自身もある程度は知ってたし、なぜ未遂で終わったのかも知ってましたが、そこにいたるまでの詳しい計画は知らなかったので、いい勉強にもなりました。
私のような中途半端な知識を持った人が観るのが一番楽しめるのではと思います。
結果がわかってるからこそ、あの人たちのがんばりがこの上もなくドラマチックで悲壮感が漂って見えます。
人間ドラマの駆け引きの面白さがメインの映画ですが、序盤のちょっとした戦闘シーンもなかなか見事です。
短い時間ながらかなり迫力ある戦闘シーンで、重低音ドスドス、耳が詰まったような感じもして臨場感たっぷり。ここでの緊張感が映画のラストまでずっと続くのだから凄いと思います。
もう一回劇場で観てもいいなと思う作品です。
ところで本編と全く関係ないんですが、「狼の巣」のゲートあたりのシーンを観ていて、チャップリンの「独裁者」を思い出して笑いそうになりました。
TOHOシネマズ流山おおたかの森
とり

とり