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ゴジラ FINAL WARSのmaroのネタバレレビュー・内容・結末

ゴジラ FINAL WARS(2004年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

 ストーリー:★★☆☆☆
キャラクター:★★☆☆☆
    映像:★★★☆☆
    音楽:★★☆☆☆

『ゴジラ』シリーズ第28作目。
ゴジラ生誕50周年作品。
そして、ゴジラミレニアムシリーズの完結編でもある。

これは、、、何と言っていいのやら。。。
ゴジラ映画を観ているはずなのに、なぜか劣化版『マトリックス』(1999)を観せられるという。。。
全体的に、ハリウッドのB級SFアクション映画という感じで、なぜゴジラでこれをやるのか甚だ疑問だった。。。

今回は人間パートが多いんだけど、決して人間ドラマが面白いという訳ではなく、先に書いたようにアクションシーンがメチャクチャ多い。
その上、『スター・ウォーズ』シリーズや先に書いたように『マトリックス』を彷彿とさせるシーンが目立つのよ。
でも、邦画だからものすごくチープに見えるっていうことで、すべての劣化版という感じで。。。

ゴジラも出てはくるんだけど、今回は人間パートがてんこ盛りだったので、もはやおまけのようにしか感じられなかった。
それでも、人間側がゴジラに翻弄されるとか、ゴジラを倒そうとするとか、もっとゴジラと直接絡むような展開なら面白いと思うんだけど、まったくそんなことなくてね。
ゴジラの映画なのにゴジラと大した絡みがないってどういうことよ(笑)

で、肝心のキャラクターも微妙。
身体能力に特化したミュータントと呼ばれる存在がいて、尾崎真一(松岡昌宏)がその中で最強とされる"カイザー"っていうのが後でわかるんだけど、もはやなんのこっちゃと。
音無美雪(菊川怜)も分子生物学者という設定なのに、後半の衣装が赤いビニール製の上着を着ていて役柄と全然合っていないし。。。

ラスボスこそキングギドラだと思ったら、人間型の謎のクリーチャーでがっかりしていたら、まさかそれがキングギドラに進化するっていう。
いや、最初からキングギドラでいいだろって(笑)

音楽もゴジラに合わないロック調のものもあり、作品の世界観とまったく合っていなくて、よくこれでGOが出たなと思うほど。

そんなわけで、歴代のゴジラ映画の中でもワーストに位置するぐらいよくわからない映画だった。
ゴジラ映画じゃなかったら、これはこれでありかもわからないけど、ゴジラ映画でやることじゃなかったように思う。
唯一の救いが、ダグラス・ゴードン(ドン・フライ)の吹替が玄田哲章だったことぐらいかなあ。
あの声は最高。
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