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グッド・ウィル・ハンティング/旅立ちのoooのレビュー・感想・評価

4.2
丁寧に距離感を見つけていく作品。
とても繊細な映画だった。

マット・デイモン演じるウィルの心の傷。
その傷に対してゆっくり時間をかけてカウンセリングしていく心理学者のショーン(ロビンウィリアムズ)

ウィルの天才さが凄い。ずば抜けてる。
並外れた才能で圧倒的な知識を武器に人を攻撃する一方で、自分のことを話すことはなく、自分と向き合うことを避けている。PTSDに苦しんでいる。
ショーンは、2年前に最愛の妻を亡くした喪失感を抱えている。


ウィルの親友チャッキー(ベンアフレック)の「もしお前が20年後も工事現場でなんか働いてやがったら、俺がぶっ殺してやる。」っていう台詞も、相手を思っていないと言えない。才能を無駄にするなと言える友達っていいな。
親友を演じるベンアフレック好きだった。良かった。


愛してない といったウィルの表情
辛かった。



『It's not your fault.
君は悪くない』
ウィルの中で無理矢理フタしていたものが溢れるシーン。ショーンの見つめる瞳も優しい。
号泣した。



エンドロールも良かった。

マット・デイモン脚本もお芝居も素晴らしい。


前半のボストン・パブリック・ガーデンのベンチのシーン
『Unless you want to talk about you, who you are. Then I'm fascinated. I'm in.
君が君自身のことを語るなら話は別だ。
それなら私は喜んで耳を傾けよう。
But you don't want to do that do you sport? You're terrified of what you might say. Your move, chief.
だが、君はそれが嫌なんだろ?
話すのが怖いんだ。君次第だ。』


癖を欠点と考える人間もいるが、とんでもない。愛してれば恥ずかしさなど吹っ飛ぶ。君だって完ぺきから程遠い。彼女だって完ぺきじゃない。だが問題は、君らが互いにとって完ぺきか。そこが大事なんだ。
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