消々

シェルブールの雨傘の消々のレビュー・感想・評価

シェルブールの雨傘(1963年製作の映画)
2.0
これがミュージカル映画の原点か(と勝手に思ってる)……という感慨。
実はミュージカルを映画化したものは苦手で、なぜかというと、地の文のセリフから曲に飛躍する所にどうしてもついていけないからだ。舞台だと問題ないのは、役者の息づかいや余韻が舞台上に残っていたり、暗転して場面がきっちり区切られているからだと思う。だけど映画になると、カット割りになるから「いきなり歌い出す」感が拭えない。
でも「シェルブールの雨傘」は、地の文のセリフがなく、オペラのように曲に乗せてセリフが話されるし、表情や目線、歌い方で感情まで表現されているから、突飛さを全く感じずに受け入れられた。
ストーリーライン云々というより、映画の作り方と言う点で、すごい作品。
消々

消々