ローズまりぃ

着信アリ2のローズまりぃのネタバレレビュー・内容・結末

着信アリ2(2005年製作の映画)
2.0

このレビューはネタバレを含みます

579本目。
2022 384
今回は台湾。1に比べて全然つまらなかった。結末同じやん。



友達のまどかに誘われ杏子の彼氏が働く中華店へと遊びに来ていた。携帯を忘れて買い出しに行っていたメイフォンの代わりに中華店の店主でメイフォンの父親ワンが彼氏からの電話だと思い「かけてくるな」と怒って出てしまうのだ。すると携帯からはメイフォンの声が聞こえてきて訳の分からない事を言い出すのである。そこへメイフォンが買い物から帰ってきて勝手に携帯を触らないでとワンに怒り携帯を取り上げる。メイフォンが携帯を変えた為携帯番号を送りあう杏子とまどか。そこへ知らない着信音が聞こえまどかの電話が鳴る。その着信音をかすかに覚えていた杏子が「どこかで聞いた事ない?」と言うとまどかがテレビでやっていた死の予告電話の事を思い出したがどうなったかまでは覚えていなかった。その頃尚人は先に帰る為に店主のワンを探しに店の奥へと行きそこで見たものはワンが油を頭からかぶり亡くなっている姿であった。一年前に「死の予告電話」に関わっていた刑事の本宮はワンの口の中に赤い飴がないか調べていた。口の中には飴はなくワンは携帯を所有していなかった為一年前の事件とは関係ないと判断した。本宮が外に出ると待ち構えていたジャーナリストの孝子に「口の中に飴はあったんですか?」と問われる。「無かったよ仏さんは携帯も所持していなかった」と告げると孝子が「死の着メロを聞いた人がいた」と言って本当かと疑う。本宮は「この事件はどこまで追っても解決しない」と言うと孝子が「中村由美の行方は本当に分からないんですか?」と質問してくる。自ら常識では解決できない事件に携わった刑事は出口のない迷路にはまり込んでしまったと後悔し悩んでいた。孝子は一年前に起こった死の予告電話の話とその電話で死んでいった人達の話を尚人に聞かせる。しかし尚人は東南アジアに行っていた為詳しくは知らず単なる噂話だと思っている様だった。そんな尚人に「噂じゃない」と孝子を先を続ける「ここ数日の間何か変わった事は無かった?」と尚人に聞くと何かを思い出した様に「関係ないと思うけどメイフォンにかかってきた電話に出た時ワンさん何か変な感じだった」と言うのである。そして死の予告に使われる着メロを尚人に聞かせるとワンが電話に出た着メロとまどかにかかってきた着メロだという事が分かったのだ。孝子は「その人と連絡とれる」とコンタクトを取りたがったが携帯は繋がらなかった。
父親を亡くしショックをうけているメイフォンは杏子の家で介抱を受けていた。杏子はまどかとお互いの顔を見ながら携帯をしていた。するとまどかの後ろに何か影が映り込む。杏子が「部屋に誰かいるの?」と聞くが「誰もいないよ脅かさないでよ」とまどかは後ろを振り返り言った。そして杏子の方を向いたまどかの肩から手が現れ杏子はまどかに「すぐ部屋を出て」と言うが手が携帯を通じて杏子の元まで伸びる勢いであった為驚いて携帯を投げてしまう。杏子はまどかが心配になり急いで家へと駆け付ける。その頃まどかは死の着信のメッセージを聞いていた。杏子がまどかの家へと駆け付けると風呂場からシャワーの音が急に聞こえ恐る恐る覗くとそこには無残な形をしたまどかの死体があった。そこへ尚人と孝子も合流し死体を見て驚く。それは人がやったとは思えない形で亡くなっていたからである。そして杏子の携帯に死の着メロが流れるのだ。杏子の携帯を本宮に見せる尚人。その着信履歴の日にちを見て本宮は「まだ終わってなかったのか」と落胆する。杏子にかかってきた電話は三日後の自分からだったのである。そこにはが画像も添付されており画像の場所を特定する為に携帯を預からせて欲しいと本宮に頼まれる。本宮が同僚刑事にこの場所を探せと命令すると「この件は勝手に動いてはまずい相手が生身の人間でないのにどうやって手錠をかけるんですか?」と本宮に言うのである。不安がる杏子と尚人に「できる限りの事はする」と約束する本宮だった。刑事に全てを託すべく携帯を預け警察を後にする二人であった。その頃孝子はマリエの母の元を訪れて美々子の話を聞いていた。するとマリエの母は「美々子はマリエがレイプされて出来た子で気味の悪い子で孫なんて一度も思った事がない」と言うのである。「その犯人は捕まったんですか?」と孝子が問うとマリエの母が「家の亭主に現場を押さえられ刺し殺されてしまった」と言った。主人の行方を聞くと「出所後二度と帰らないと言って生まれ故郷である台湾へと帰った」と教えてくれた。そして主人の名前が「チャン・ウェイ」である事が分かり連絡先も教えて貰えたが刑務所に居た頃から「女の子が自分を殺しに来ると言って頭がおかしくなっていたから話が出来るかどうか分からない」と言った。孝子は台湾に居る別居中の旦那ユーティンに連絡を取り「チャン・ウェイ」の居場所を調べて欲しいと頼む。ユーティンが「何の取材?」と尋ねたので孝子は「死の予告電話よ」と告げるのである。するとユーティンはその事を知っており台湾でも同じ事が起きている事が分かった。その頃警察では犠牲者の胃の中から微量の石炭を見つけていてそれが日本のものでないと判明していた。その事を孝子に知らせる本宮。すると孝子は「台湾のものでないか調べて欲しい」と依頼するのである。「何故台湾なんだ」と不審がる本宮に孝子が台湾でも同じ事件が起きていた事それが美々子が死亡するずっと以前から続いていた事を報告したのだ。
ユーティンに調べて貰った住所を頼りにチャン・ウェイを探しに台湾へ孝子はやって来ていた。チャン・ウェイの家を見つけると鍵は開いており中に入る事が出来た。家の中は物が散乱しており長い間誰も住んで居ないといった感じであった。部屋の中央に赤い蝋燭が並べられ何かから身を守る様に魔法陣のように囲まれて置かれていた。ロウソクで囲まれた中にはチャン・ウェイと妻とマリエが映った3人の写真が置かれていた。奥の部屋へと進む孝子、導かれるように一枚の扉の前へと来ていた。その扉を開けると中からチャン・ウェイと思われるミイラ化した遺体が倒れて来た。そしてその手には携帯がしっかりと握られていたのである。ユーティンも死の予告電話の資料を持っていたがそれはユーティン自身が集めた資料ではなく友人のものであった。しかしその友人も死の予告電話を受け3日前に亡くなっていたのである。ユーティンは孝子に「死の予告電話を受けたらそこからは誰も逃れられない」と言った。危険だから孝子も日本に帰る様にとユーティンは言った。そう彼も死の予告電話を受け取っていたのである。その予告時刻は杏子と同じ日の1時間早い時刻だった。杏子の部屋に来ていた尚人は孝子に何か分かった事があるか電話をかけていた。台湾でも同様の事件が起きている事、美々子の祖父は死んでいた事、祖父が最後に電話したのが美々子である可能性が高い事、美々子、ワン、まどかの胃の中からも同じ石炭が検出された事、その石炭は美々子の祖父の生まれ故郷の炭鉱の物である事、そして杏子の元にやって来るのは美々子ではなく違う誰かかも知れなという事を聞かされた。その話を隣で聞いている杏子の横でベッドの下に置いてあった旅行用トランクから女の子が覗いているのを見つけ驚く。そしてそのトランクから着メロが流れ出しトランクを開けると警察に預けてあるはずの杏子の携帯が入っていたのである。外へと出た杏子と尚人。尚人は杏子の残り時間が少ない事に苛立ちを隠せず携帯を二つに折って川へと投げ捨てた。
孝子には双子の妹がいたがある日遊んでいると近くの公衆電話が鳴り嫌がる妹に無理やりださせる。自分は怖くなり妹を置いて家に帰ってしまう。しかしその夜妹は帰って来ず翌日水死体で池で見つかった。妹は事故死だと言われたが孝子はその晩妹の声が頭の中で「痛いやめて」と聞こえたと言った。その直後に自分も息が出来ない程の激しい苦しみに襲われ妹は殺された事を悟ったのだ。そして自分が取らせた電話の相手に殺されたとずっと苦しんでいた。何故なら孝子は妹の事をずっと恨んでおり妹なんて死ねばいいと心の中で思っていてからである。その原因は父にあり孝子だけ父から虐待を受けていていたのだっだ。日本に居ても仕方がないと居ても経っても居られなく尚人と杏子も台湾へと来て孝子と合流していた。
ジェイフォンという村は100年ほど前まで炭鉱が栄えていたが人が次々と死に廃鉱になっていた。その村での唯一の生き残りというおばあさんに会いに行き話を聞くと言う孝子と共に車で向かう。おばあさんの目は見えなくなっていた。近所の子供が「頭がおかしいのさ自分の目を刺して見えなくした」と言って去って行った。おばあさんに「ジェイフォンでどうして次々と人が亡くなっていったのですか」と孝子が聞くとおばあさんは慌てて家の中へと逃げ込んで行った。家の中ではおばあさんが呪文を唱え何かに怯えていた。「それは私が6つの時」とおばあさんはゆっくりと話し出した。リーリィという少女は薄気味悪い子でいつも一人でおり村中の子供達からいじめられていた。1人の少年が投げて石がリーリィに当たり頭から血を流すと少年を指さし「3日後に死ぬ」と言うとその通り少年は血を吐いて苦しみながら死んだというのである。そればかりでなくリーリィに死ぬと言われた村人が次々と血を吐いて呪い殺されていったと言うのだ。そして逆上した村人がリーリィを捕え炭鉱へと連れて行き針と糸で口を縫うと椅子に縛り付け炭鉱を永遠に閉鎖したのである。炭鉱へと来ると木が多い茂り捨てられた村といった感じで薄気味悪かった。杏子が「リーリィは何故人を呪い殺す力を持って生まれて来たんだろう」と言うと「そんな力最初は無かったのかも知れない昔この辺りで飲み水を媒介とする伝染病が流行っていた、血を吐いて死ぬという症状がおばあさんから来た話とそっくりリーリィが持っていたのは人の死を予知する力だったのかも知れない惨い殺され方をするまでは」と孝子が言った。二手に分かれて炭鉱の入口を探す3人。分かれた直後孝子の携帯に死の着信音が鳴る。驚いた孝子が電話に出るとそれは日本に居る本宮からだった。そして「中村由美は死んだ由美は美々子に憑依されたんじゃなく自らの意思で共鳴したんだ由美は内なる悪魔を目覚めさせてしまった・・活性させた・・」と言うと携帯が混線し切れてしまうのである。すると横を女の子が通りまるでそこへと導くように炭鉱の入口へと入っていった。
その頃尚人達は孝子の悲鳴を聞きそちらの方へと向かっていた。炭鉱に入り奥へと進むと懐中電灯の明かりが消えた。そこでライターの火を点けるとそこには女の子が立っていた。悲鳴を上げて気を失う孝子。その時孝子は夢なのか妹が公衆電話をとろうとしている所に見つけるのである。そして妹が電話を取ろうとする直前に止める事が出来たそして「ごめんね」と謝り妹に「あなたが死んだ時私も痛かったあなたもずっと私の痛みを感じていてんだよね」と自分が虐待されていた時妹も同じ痛みを味わっていた事を知ったのである。その事を告げると妹は姿を消し孝子は目を覚ます。その時間はユーティンの死の予告時刻であり急いでユーティンの元へと駆け付けるのであった。尚人が孝子を探しに建物の中に入って行ったが外で待っていた杏子の耳に「助けて」と孝子の声が聞こえ中へと入って行ってしまうのである。声のする方に行ってみると麻に包まれた何かが動いていた。杏子は孝子だと思い麻の袋を開けるが中に居たのは風呂場で死んだ友達のまどかだった。驚いた杏子は慌てて逃げ出すがまどかが這いずりながら追ってくる。そこへ助けに来た尚人に手を引かれ外へと逃げ出すが外へ出て尚人が杏子の方を見ると手を繋いでいたはずの杏子が女の子へと変わっていた。急いで再び杏子の元へともどる尚人だったが杏子は別の出口から逃げ出していた。杏子は逃げ出した場所で炭鉱への入口を見つける。尚人を待とうとしたが時間が無かった為一人で入って行ってしまう。その時尚人から貰ったネックレスを炭鉱の入口に落としてしまう。炭鉱の奥へと入ると板のはられた入口を見つけ中に入って行くとそこには一脚の椅子とロープがありその横には大きな縫い針と糸が残されていた。その針を拾おうと手を伸ばす杏子の腕を掴むリーリィ。すると杏子の頭の中にリーリィが経験した恐怖泣き叫ぶリーリィの口を村人が縫いそして生きたままこの炭鉱へと閉じ込められた模様が回想シーンの様に浮かんできた。リーリィが経験した恐怖と悔しさ悲しみに共感した杏子は涙を流す。するとリーリィは「あそぼ」と杏子を誘うのである。杏子を探しに来て尚人は椅子にロープで結ばれ動けなくたっていた杏子を見つける。助ける為に近づこうとするがリーリィの攻撃に遭い体中を切り傷だらけにされる。そんな尚人を見る杏子はたまらず「やめてあなたの痛みは分かったから尚人を殺さないで」と叫ぶとリーリィの攻撃は収まった。そして尚人に「私は彼女(リーリィ)と一緒に行く尚人は逃げて」と告げる。しかし尚人は諦めずに杏子を助け出すのだ。逃げる二人を笑いながら追いかけてくるリーリィ。二人が出た先は電波塔の下。そしてリーリィの力によって尚人だけ電波塔のフェンスの外へと投げ出されてしまうのである。フェンスへと駆け寄る杏子はあの画像で見たものと一緒であった。杏子はリーリィに足を掴まれ炭鉱へと引きずり込まれようとしていていた。その時杏子の着信が鳴りワンさんが娘の着信を受け死んだ事を思い出し尚人は必死にフェンスの中に落ちている携帯を取ろうとする。杏子は「取っちゃダメ」とお願いするが尚人は携帯に出てしまう。次の瞬間杏子はフェンスの外へそして尚人はフェンスの中へと移動していた。尚人が最後に聞いた杏子のメッセージは「尚人きっとまた巡り合えるよね」という言葉だった。そして尚人は杏子の目の前でリーリィによって炭鉱へと引きずり込まれていったのである。
気が付くと杏子は台湾の病院のベッドの上にいた。その傍らには孝子がおり杏子を慰める。本宮刑事に今回の一見を報告する為に病院の外へと出ると留守電が入っていた。留守電には本宮刑事が中村由美の死体が見つかったと報告を受け確認に行く途中で崖から転落し死亡した事、また本宮刑事は駆け付けて救急隊員に美々子が来たと言ったと言う事、そしてそれが昨日の夜の事だというメッセージが入っていた。しかし孝子は今日の昼間本宮刑事と話していたのである。病室に訪れた台湾の刑事に質問を受けていた。それは炭鉱で発見された2人の死体は杏子の知り合いかという質問であった。留守電を聞き心配になった孝子は再びユーティンの元を訪れていた。テーブルの上には一台のビデオカメラが置かれていて孝子はそれを巻き戻して見てみる。するとユーティンが映り「このビデオが死の連鎖を断ち切る手がかりになる事を祈ります」とメッセージが残されており死の予告時間を示す時計が映し出された。するとガラスが割られ孝子が侵入してくる様子が映されていた。孝子の手には包丁が握られていてユーティンに襲いかかり風呂場へと逃げ込むユーティンの姿が映し出されていた。孝子が風呂場で見たものはユーティンの血まみれの死体であった。そして孝子は全てを思い出した。炭鉱で少女に包丁で刺されて自分が死んだ事を。そう孝子の携帯には自分の番号からの死の着信が入っていたのである。そして孝子は口の中から赤い飴を出し少女の様なそぶりで床へと落とした。孝子もまた中村由美と同じように美々子に自ら共鳴していたのである。
ローズまりぃ

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