このレビューはネタバレを含みます
ヤマモトマサシのスリーラップ
2012年10月21日 17時55分レビュー
レイライン、スリーポイントシンジケート提供。製作プロデューサー、編集、撮影他、監督山本政志。
日本の映画監督史上のインディーズでアウトロー作家
山本政志監督
東京の雑踏の中、その女性は子を育てながら、ロックに超自然に生きていく。その様はまるで「闇のカーニバル」
東京若者暴力とエロス。はやすぎた山本イズムの３つの荒々しい流れ「ジャンクフード」
大人の女優、蒼井そらをミューズに迎え究極の盗撮エロスサスペンス「聴かれる女」
そんな蒼井そらと再びタッグを組み早々と撮りあげた新作、何やらオムニバス。シネウインドにて公開するも泣く泣く見に行けず。新作DVD鑑賞となりました。
山本イズムあふれる
インディーズ丸出しスレスレの
山本ラップ映画でございました。
京都あふれる若者のタムロのちょっとした暴力、カップル。
ここに出演している素人スレスレの素晴らしさ
今の邦画や青春アイドル系に足りないのは本作のような若者の顔である。
リアル感であると感じる。
本作の若者達とアイドルがガチガチでドラマを紡げが素晴らしいものが出来るのにといっつも思う。
それに近い感性を披露してくれるのは、井筒監督や三池監督くらいだ。
そして沖縄編はいきなりドキュメンタリー。山本監督が出会う沖縄ポイント。
沖縄の強烈な人から米兵からタトゥーショップから山本監督のかつてのスタッフからまで訪ねます。
沖縄の人々の山本ラップが見れますよ。
その中でも山本監督のネイチャー色強いいかつい「木」必見！パワースポットなんですかね、すんごい幹が連なってます。
そして蒼井そら、ムラジュンこと村上純のボーイミーツバットな曲がったラブ模様の東京ラップ、東京ポイント。
さながら前作の「聴かれる女」の続編のようなそらちゃんのキャラクターですが、セクシーに狂ったように魅せてくれます。セクシーシーンも蒼井さんだけにありますよ。
そらちゃんびっくりしたのが、単独中国映画に出演していて、最近DVDリリースされていたのもびっくりです。演技も良いんであります！
ムラジュンも最近嵐のような脇役ぶりですが、離婚されてからやつれた感ありますが、頑張ってほしいなぁ。「アサヤン」の雑誌モデルの頃から目にしていた世代なんで、、、頑張ってムラジュン。
本作ではだらしないラブに巻きこみつつ、巻き込まれていきます！
まあ言うなれば山本監督のすっちゃかめっちゃかなオムニバスに見えますが、とっても刺激的な作品でありましたよ！
かつての山本組である
今度は北九州サーガニヤバイ「共喰い」映画化の青山真治監督も美味しいゲスト出演。
協力者に80年代からの朋友林海象監督もノミネートされておりました。
さて
山本政志監督が2012年に送る３つの点、スリーポイントならぬ
スリーラップ
刺激的なラップが繰り出されます！
ヤマモトマサシのスリーラップ
是非！
追伸
山本監督の挫折映画「熊楠」も見てみたかったなぁ！
