takato

ランボー 最後の戦場のtakatoのレビュー・感想・評価

ランボー 最後の戦場(2008年製作の映画)
4.3



 本作は、まさにニューシネマの流れを受ける暴力映画といっていいだろう。本作における暴力ぶりの容赦なさは「アポカリプト」の100倍酷い。人間の本質はマヤ文明などの頃から全然変わらないどころか、武器が過激になって益々地獄絵図となっている。銃器を使えば手足は吹っ飛ぶし、重機関銃なんて使おうもんならミンチになってしまう。ランボーの暴力を美化して描いたりしない。黒澤から続くリアリズム描写の恐ろしさと、正面から暴力を告発する誠実さがある。暴力に善も悪も無い、それを発動させてしまった人は自分自身の大切な物を殺したのだ。
takato

takato