ロビン

スリザーのロビンのレビュー・感想・評価

スリザー(2006年製作の映画)
3.7
ジェームズ・ガン初監督作品。
SFホラーとしては、かなり面白い
グロいの好きな人にはたまらない作品かなと。
そしてテンポのいいコミカルな脚本はこの頃から健在。
そして音楽の選曲とタイミングは相変わらず見事!

アメリカ南西部に謎の隕石が落下して、たまたま街の有力者グラントがそれを発見するが、突然そこから何かが飛び出し彼の身体に寄生しちゃう。
この寄生されてどんどん身体が変異してイカ人間のようになるのが、あのヨンドゥ役のマイケル・ルーカー。
マイケル・ルーカーはやっぱりジェームズ・ガン監督にとってはお馴染みの役者だったのね。

鹿猟解禁と重なる様に現れるエイリアンの隕石。
狩る側だった人間が狩られる側になるとか家族の日(アメリカでは良くあるのか謎の日)を前に家族がエイリアンに寄生されて罵声を浴びせられる長女とか、皮肉な展開が随所にあり、どこか笑える要素が散りばめられていてハラハラしながらも楽しく観れる。

それとCGをあまり使わずに表現されたクリーチャーの気持ち悪さは「遊星からの物体X」を想起させるし、森に落ちた隕石から寄生されちゃうパターンは「ブロブ」を思い出す。
泡風呂に入ってる女性をエイリアンが襲うシーンのカメラワークは「エルム街の悪夢」のよう!
この作品は80年代のホラー映画への愛と敬意が詰まったホラーコメディ映画でもあるように感じる。

あとなんと言っても衝撃的というか笑劇的なのがパンパンにまん丸に肥大したブレンダの姿!
そしてその肥大した身体は終いには破裂してヒルのようなクリーチャーを大量に撒き散らすシーンは圧巻!

それから町長が出てくるんだけれど、彼の言動がかなり笑える。
特に「州にたてついたから人体実験されている」「共和党員め共和党員は街から全員消してやる!」発言には爆笑!

エイリアンに寄生され完全にクリーチャーになってしまってるグラントが、妻に対する愛情だけが残ってるところがなんか好き。

【ネタバレ】
  ↓





寄生されて変異していく町長が「殺してくれ!」と頼むが迷いゼロ秒で頭撃ち抜かれる町長がこれまた最高に笑える!
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