孤独と喪失感の悲哀を描いている。でも、主人公が余りにもアッサリとしすぎていてイマイチ訴えるものがなかった。
後、村上春樹的ご都合主義が気になった。死んだ妻の服を初対面のアルバイト女性に着させて… 普通の女性なら嫌悪感を抱くはず。
それなのに女性の方もなぜか納得して涙まで流して…って、そんなうまく運ばないよね。都合良すぎ。若干女性蔑視的なものも含んでいる。
村上春樹すごく好きだったはずだが、最近なぜか受け付けなくなってきている自分がいる…
演出面では コントラストと色味の少ない映像。 坂本龍一の曖昧な音像のピアノ演奏も相まって終始抽象画のような雰囲気。