のんchan

愛と青春の旅だちののんchanのレビュー・感想・評価

愛と青春の旅だち(1982年製作の映画)
4.8
鬼教官役、ルイス・ゴセット・Jrさんの訃報を知り追悼鑑賞。
"ご冥福をお祈りいたします🙏"

今回5度目かな?初公開時の劇場、その後のレンタル2回、午前10時の劇場。
ドンピシャ世代なので、何度観てもその都度に舞い上がるラスト。解っていてもあの汚い工場🏭へ真っ白の航空士官の制服を着て颯爽と入って来て、キスしてお姫様抱っこ👩‍❤️‍💋‍👨キスしながら連れだすシーン💓それを追って流れるジョー・コッカーとジェニファー・ウォーンズの歌う主題歌🎵やっぱり蕩ける😍

何回でも青春に戻れる、こんなの珍しいな。
ベタ過ぎだけど、無駄が無いし、見せ所が沢山ある。

ちなみにテイラー・バックフォード監督って良作が多いけど、ヘレン・ミレンとご夫婦なんですね、今まで気付かなかった💦


リチャード・ギア(当時32歳)の出世作の1本。
始まりは長めのヘアが似合っていて素敵、それから坊主頭になってもまぁ何してもカッコ良いです✨


ザックは13歳で母親が自殺し、アルコールと娼婦に溺れている父親に引き取られ生活をするしかなかった少年時代。虐めに遭ってもいつも一人だった。
大学を卒業し自立するため、ほぼ父を捨てたような気持ちで航空士官候補生学校へ入学する。
そこでは鬼教官フォーリーから絞られながらも、友情を育み、土地の製紙工場に勤める素朴なポーラと知り合い良い関係になる。その土地の若い女性のほとんどが、将来の士官の嫁になるため色仕掛けで擦り寄ってくるのだった。
ポーラ自身はそんな夢を持たないでいたが、それは自分自身、母親が士官候補生との間に作った子だったから。結局母親は男に捨てられたのだった。周りの友達とは違い、浮き足だってはいないのだが、やはり女心は揺れて...

それはそれは厳しい訓練に耐えないわけにいかないザック。どんなに鬼教官に目を付けられD.O.R(退学希望)を勧められても歯を食いしばる。そのわけは「僕には行くところがないんだ」と教官の前で涙する場面にギューっとなる😢

ザックと同室のシドは、成績優秀だし統率力もあるが、ポーラの仲間のリネットに妊娠したと騙され、将来を棒に振ってまでプロポーズするのに、士官にならない田舎者には興味ないと断られて命を絶つ。

卒業式の後、鬼教官フォーリー軍曹に一人一人が挨拶するが、少尉になった卒業生たちは立場が逆転するのだった。そのシーンも胸がジーンとなります。

原題は『士官と紳士』(士官たるもの紳士であれみたいな感じ?格差社会も含まれているみたい)
まぁ、この邦題だからこそ日本人にはスンナリと曲と共に合っていたんですね💫

自己中男の成長物語であり、シンデレラストーリーの極みです💖

時代が変わり今の若者には全くウケない内容だろうけど、42年が経っていても一つ一つのシーンに思い入れて、また感動してしまった🥹
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