ユート

プロメテウスのユートのレビュー・感想・評価

プロメテウス(2012年製作の映画)
3.5
リドリー・スコット監督によるエイリアンシリーズの前日譚!?


エイリアンシリーズの前日譚かどうかは置いといて、2012年度最もワクワクした予告!
そもそもLv223とLv426とで舞台になる惑星は異なるし、(数字間違ってたらごめんなさい)前日譚になるとしてもまだ未完成だし。
未完成って時点で、単体の作品としてはいけてないんだろうけど。
もっと言うとリドリー曰く、前日譚を作ろうと思ったんだけど、やっぱ違うの作っちゃった!ってどっかで読んだ気がする。

なんで最もワクワクしたかは二つの理由から。
一つ目はタイトルの見せ方!
線一本一本が徐々に増えていき、気づいたら最終的に『PROMETHEUS』が完成するあの感じ!エイリアン1作目と出方が一緒なんだよね!
否が応でもワクワクする予告だった…。
二つ目、というかこれがメインなんだけど、スペースジョッキーが…スペースジョッキーが動いてる!!!!
十数年、ほぼ諦めていたスペースジョッキーとは何者かがきっと分かる!と思った瞬間、エイリアンの前日譚なんかどうでもよくなってた。笑

蓋を開けてみると、テーマは人類の起源なんですな。
ダーウィンの進化論をぶった切り、真の起源を求め宇宙へ──。
ロマンがあるじゃないですか。
がしかし、このテーマに関してはかなーーーり説明不足。
冒頭にそれらしいことをちょちょっと流して、その後は特に確信をつく説明は無く、トラブル発生し、ワーとかギャーとなり終わりを迎えます。
ていうか全体的に説明不足があり過ぎるかなと。
人面岩とか、デヴィッドの奇行とか、エンジニアとの会話とか。
結局デヴィッドしかエンジニアと会話できず、ろくに通訳もされないから結論がわからずモヤモヤしたまま終わっちゃう。

個人的にはスペースジョッキー改め、エンジニアがどんな感じの知的生命体なのか知れただけで、大満足なんですけどね。

宇宙にかける人類の起源というロマン。
カッコいい宇宙船。
未知の惑星で待ち受けるトラブル。
これらを盛り上げる壮大感溢れるBGM。
基本的なところは結構好きですよ。
後は納得のいく結論があれば最高だったな。
ユート

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