jonajona

プロメテウスのjonajonaのネタバレレビュー・内容・結末

プロメテウス(2012年製作の映画)
4.5

このレビューはネタバレを含みます

圧倒的絶望。お腹の中からこんにちは。
初めて見た時は正直『エイリアン』ってこういう事だっけ?と面白さを見出せずにいたけど、時間を空けてSF映画として見るとかなりハイクオリティ。
正面突破のSF映画。
それに初代エイリアンのテーマ性を受け継いでるとも思える。より深く創造主と創造物の関係性に焦点を当てて作られてるのがこのプロメテウスシリーズだと思う。
前回まではホラーとしての側面を強調してたけど、今シリーズからは物語性を重視して同テーマを巻き直してる感じ。しかし手数は少ないものの、ホラー描写もかなりキレてる。面白い。

○GOOD
・生涯かけて追い求めた創造主による首チョンパの絶望感。なりふり構わず神に会いたい一心でここまで生きてきたあのお爺さんを思うと…涙。嘘。面白かった。

・それと同時並行で創造主を越えようと反逆を静かに起こし出す狂ったアンドロイドのキャラクター性。

・上記二つにエイリアンの素体が混ざり合う事で起こるさらなる救いの無さ。それが全部テーマに集約されてる魅せ方が良い。

・お腹に入ってきたのまじ怖かった。あのアンドロイドめ…盛り上げてくれる…

○bad
といえど何でこんなに評判悪く一作目はインパクトで何とかなったものの、二作目にあれだけ興収が振るわなかったのか?と考えると…

・そもそもエイリアンシリーズに求めてたものがタイトル通りエイリアンによる純正モンスターホラーだったから。
エイリアンほぼ出てこないし、フォルムがなんか違う…って初見の時思ったんですが、多分多くの人もそれで肩透かし喰らったのでは?

・わりと設定がガバガバ。間抜けな人間にイライラする。全く裏切られるとも思わずにアンドロイドの手の内で弄ばれる人類たち。それで創造主にも邪険に殺されて常に慌てふためくばかり。
これは単体の映画として見ると確かにフラストレーション溜まってスッキリしない。

・終わり方がスッキリせず気持ち悪い。
1番やばいアンドロイドと共に主人公が星を去るんだけど、いや!そいつを始末しろー!と叫びたくなる。気付け!って。
それもこれもテーマの為。彼がこの先のメインキャラだから。

○感想
テーマの為にキャラクターが疎かになってる感じはするけど、SF映画ってテーマ性と世界観が全てだと思うので嫌いじゃない。
けど、興収的にダメだった事で3作目が中々吉報を聞かないので、やっぱりシリーズものは期待に応えつつの配分が大切なのでしょうね…早く先が見たいなぁ。次が絶対面白いのに。というか、これだけ大物監督でも好きに作品作らせてもらえないなんて悲しい。

日本語吹替の主人公ナオミラパスの声当ててる人がもう最悪。すげーバカ女に見えるという点では逆に合ってるけど下手っぴ
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