明日に向って撃て！のコハクのレビュー・感想・評価

独特のメランコリーがまさにアメリカン・ニューシネマである。特にボリビアの警察から逃げるシーンの撮り方と音楽が最高（あとでサウンドトラックを探してしまったほど）。やや細かいがニューヨーク滞在を静止画風に描いた箇所も好き。総じて、映像・音楽・シナリオすべての上手さで以って２人にとってお互い以上の存在がいない世界（だからこそ２人で"分かち合う"ことができない妻はアメリカに帰国せざるを得ない）を描くことに成功している。