ゆみモン

素足の娘のゆみモンのネタバレレビュー・内容・結末

素足の娘(1957年製作の映画)
2.7

このレビューはネタバレを含みます

1957年。
佐多稲子の小説の映画化。

桃代役の南田洋子の、若々しく溌剌とした美しさに圧倒される。18歳より大人っぽく見えるが…。

男どもが皆ことごとく、ダメだ。
一番悪いのは、妻の里帰り出産中にあちこち手を出す歯科医の川瀬・金子信雄だが。
造船所の食堂主任・佐野浅夫も「ギブアンドテイク」だとか言って桃代を狙うし。
技師の中川?・二谷英明も、はじめはいい人かと思ったが、結局は洋行を条件に金持ちの娘に婿入りするし。
行員・長門裕之は、純粋に桃代を好きなのだろうけど、夜這いもどきのことをしかけるし。

桃代が、川瀬に弄ばれた同僚・渡辺美佐子のために、妊娠したと嘘をつき、彼女の治療費としてお金を巻き上げたのは痛快だった。

父が後添えを迎えたのを機に、桃代は東京の親戚の元に向かう。見送りに来た長門裕之に「私もあんたが好き」と告白したが、きっと桃代は東京での新しい生活の中で様々な経験をし、彼を忘れてしまうだろう。その方がいいと思う。

(確か)1961年、南田洋子と長門裕之は結婚する。