このレビューはネタバレを含みます
滑らかな語り口で全く飽きずに観られました。快作。
突然妻が出ていってしまい、5歳の息子を育てることになった仕事一筋の主人公。
彼が仕事と育児を両立させるために奮闘して、今まで全然関係を持っていなかった息子と絆が生まれる前半。
1年半後に突然戻ってきた妻と親権を争うことになって、泥沼の裁判に流れ込む後半。
どこをとっても面白かったな。
裁判では、2人が望んでなかったような貶め合いみたいな展開になってきて、どんどん疲弊していくのが切ない。
ノア・バームバックの「マリッジ・ストーリー」は今思うと、これの現代版だったんだなと。
結局どうなるのか宙に浮いたような終わり方も、人生は続いていくよねって具合にリアルで良かった。