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マイ・ボディガードのkojikojiのレビュー・感想・評価

マイ・ボディガード(2004年製作の映画)
3.8
デンゼル・ワシントンマラソン開始
デンゼル-1

イコライザー3はこのボディーガードの少女ダコタ・ファニングとの共演だったと、私のフォロワーの「さくらんぼ」さんから教えていただき、観直すことにした。

この際だから、再鑑賞のマラソンも始めることにした。デンゼル・ワシントンのファンだと名乗る以上、全作品のレビューを書きたい。そう思った。

政情の不安定なメキシコでは、誘拐はビジネスとして成立していた。
裕福な家族はそんな不法ビジネスのターゲットにされている。
会社を経営しているサムエル・ラモス(マーク・アンソニー)は誘拐保険更新のために
新しいボディーガードとして、かつて米軍の対テロ暗殺部隊に所属していたクリーシー(デンゼル・ワシントン)を雇う。実はクリーシーの友人レイバーン(クリストファー・ウォーケン)がこの仕事を紹介したのだ。ボディーガードの対象はサムエル・ラモスの9歳の娘ルピタ・ラモス (ダコタ・ファニング)
だった。

過去の傷から頑な態度を取るクリーシーに最初ってからルピタは興味を示すがクリーシーはそっけなく「自分は友人ではない。仕事をしているだけ。」なのだという。この言葉に一旦は黙りこんでしまったルピタだったが、水泳の指導を受けることでふたたび心を開いていく。

このあたりは正直ありきたりの展開で中弛みしてしまうが、この後が想像を超えて面白い。
ルピタが突然誘拐され、クリーシーの前から姿を消してしまうのだ。クリーシーはルピタを殺した(と思っている)この犯人達を許せないと戦いに挑んでいくのだ。ボディーガードという受け身の映画にはとどめず、攻めるクリーシーがめちゃくちゃカッコいい。

クリーシーの友人レイバーン(クリストファー・ウォーケン)が彼を評していう。クリーシーが誘拐犯に他に向かう決意を示した時の言葉だ
「人は誰でも芸術家になれる
料理でもなんでもいい
要はどれだけその道で秀でているかだ
彼は"死"の芸術家だ
これは生涯の名作になる」

死の芸術家クリーシーはまさにイコライザーの原点。誘拐を容赦なく傷みつけ、容赦なく追いつめて、ラストは容赦なく殺していく。
デンゼル・ワシントンに痺れる。

No.1474 2023-506
2004年 アメリカ🇺🇸映画
監督:トニー・スコット
脚本:ブライアン・ヘルゲランド
原作:A・J・クィネル
『燃える男』
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