ユースケ

マイ・ボディガードのユースケのネタバレレビュー・内容・結末

マイ・ボディガード(2004年製作の映画)
3.0

このレビューはネタバレを含みます

誘拐し、殺害された9歳の少女ピタ・ラモス(ダコタ・ファニング)のために、ボディガードのジョン・クリーシー(デンゼル・ワシントン)が封印されていた軍隊仕込みの暗殺業を解き放ち、誘拐に関わった人間を処刑しまくるスーパー・バイオレンス・ムービー。

クエンティン・タランティーノをして「地獄のような凄まじさ」と言わしめたバイオレントなやりすぎ尋問シーン=拷問シーンは必見。
両手を車のハンドルに固定し、ナイフで指を切り落としてシガーライターで止血を繰り返し、ついでに耳も切り落とす。しかも、用が済めばアッサリ射殺し、車ごと崖から落として爆破。
街のど真ん中で車にロケットランチャーをぶち込み、ケツの穴には爆弾をぶち込みカウントダウン。しかも、用が済めばアッサリ爆破。
ひたすら処刑と爆破の繰り返し。最高です。

ところが、盛り上がるのはここまで。
誘拐詐欺を企んだ弁護士(ミッキー・ローク)はピタの父親に横取りされ、共犯者のピタの父親には自殺を勧め、挙げ句の果てには黒幕を警察に任せてポックリ逝っちゃう始末。
なにが弾丸こそ真実だ。なにが復讐は冷たいほどうまい食事だ。死の芸術家が聞いて呆れるわ。手ぇ出すなら仕舞いまでやれ。

散々匂わせたクリーシーの過去は全く語らないし、復讐の原動力であるピタはちゃっかり生きてるし、詰めの甘さが目立つ作品でした。