レオピン

マイ・ボディガードのレオピンのレビュー・感想・評価

マイ・ボディガード(2004年製作の映画)
3.3
A.J.クィネルの「燃える男」(Man On Fire)が原作。邦題がイマイチ。

ダコタ・ファニングという外見は10歳の少女、中見はキー局女子アナなみの人間観察力と頭の回転を兼ね備えた怪物と共演のデンゼル・ワシントン。今回は元特殊部隊員だが今はアル中という役柄。

これも「ナメてた相手が実は殺人マシンでした映画」に入るのかね。『イコライザー』誕生前の作品ですが。

トニー・スコットっていやオールジャンル撮れる職人監督って印象だが、やっぱり雑。というか大雑把。『トラフィック』でソダーバーグがやってみせたような細かい編集やフラッシュバックを多用してみせていたが、あれ好きくない。追跡シーンはほぼあのスタイルだったけど、クラブに殴り込みに行く所とかちょっとおふざけ入っていてノレなかった。

終盤でピタが実は生きてたって所からのカチコミも人質交換のシーンも盛り上げに失敗してたな。そもそも146分はちょいと長すぎ。

一番の見どころは何といってもあの汚職刑事を橋の下で殺す所。リモコン浣腸器みたいなものを使って爆殺する。スカッとしたーw あと別の悪徳警官をさらって車の中で指を切ってそのまま車ごと崖から落とすとか。指切り、浣腸と殺しにもその場その場でDIY精紳が必要。ウォーケンも言っていた。「なんでも究めれば芸術家になれる。彼(クリーシー)は死の芸術家だ」って。

最後に字幕でメキシコシティーに最大限感謝しますって出ていたが、メキシコからしてみたらこんな国辱映画もないよ。OPからテロップでメキシコではこんなにも身代金誘拐事件が多いんですよって煽ってるからね。失礼しちゃうわ。


⇒エンディング曲 CARLOS VARELA 「UNA PALABRA」
レオピン

レオピン