クリスマス 高層ビル パニックものと『ダイ・ハード』つながりになっちゃった。
序盤でそれぞれの人間模様を見せてくれるが、さらっとしすぎだし薄すぎるしなんじゃこれと思ったが ま割り切りのよさなんすかね。とにかく火災が起きるまでの展開が早い。
火災が起こってからも少しでも目を離すと、アレあの人もういなくなってるな あそこで死んじゃったのか などと振り返ることが度々。
ドラマが薄いせいか目的に向かってスピード全開 一気呵成で攻める中華料理のような展開。火力強すぎてエレベーター内でバーベキューなんてのもありましたな。
それにしても、ケータイ手にして通話しながら逃げる奴が大杉て笑った。通話しながらダイブしちゃったりして もうこれからは死ぬときぐらいスマホ置いとこうぜってのが通じなくなるのかもしれない。
でも表情はみな真剣で、昔のゴジラ映画のように逃げる時にエキストラ丸出しのヘラヘラ顔がいない分だけマシでした。
ドラマには無理矢理に緩急をつけようと二人のお笑い要員が登場。
副士長ビョンマンのキム・イングォン(金吝勧)とコックのインゴンのキム・ソンオ(金盛吳)
刺身のツマでもないよりあった方がいいもんね。
ビルは爆裂現象とやらを起こして一気に崩壊に向かう。きっと911のツインタワーをモデルにしているんでしょうが、タイタニック号のようにゆっくり優雅に沈む過程を見せるんでもなく、ここでも一気でした。
完成直後の建物崩壊というと類似作品に『トンネル』なんてのもあったが、あっちはまだ杜撰な手抜き工事や官僚制のデタラメに正当な怒りが向けられていた。こちらは、「タワースカイ」が格差社会の象徴というわけでもなく、特に上流国民と庶民の差別が描かれるわけでもなく、そんな社会性は度外視してエンタメに振り切った1本。
2012年というとまだナッツ・リターンの前 朴槿恵弾劾の前 セウォル号の前。まんまとヘリで逃げおおせるクズ議員夫婦にもすっとフェードアウトして消えていったビル会長にも沸々と湧き上がる韓国一般国民の怒りが込められていたのかもしれない。
それにしてもこんな夏休みの中学生が好みそうな映画にレジェンドたちが出ているというのがすごい。最後はきっちりソル・ギョング先輩のヒロイックにやられる。吠えない叫ばないソル・ギョングもまたいい。(大好きな『監視者たち』ではコードネームがハヤブサだった こちらはハゲワシ)
アン・ソンギ先輩はずっとタワーの下から上空を見上げていた。
その位置からじゃそんなに詳しく見えんだろという、まるでキン肉マンのタッグトーナメント編で次々と山の麓でリング解説をする超人たちみたいだなとかいうツッコミはおいておいてw
でも首疲れないんやろか🤔