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病院坂の首縊りの家のtakanoひねもすのたりのレビュー・感想・評価

病院坂の首縊りの家(1979年製作の映画)
3.4
市川崑監督による金田一耕助(石坂浩二)5部作のフィナーレ(2006年版は除く)
これも再放送少なかったと思う…地上波で1回見たくらいだったかも。

人物相関がややこしくて一度で頭に入らない。それにオチは力技でもっていった感が拭えず、いろいろと残念感はあります…が、個人的には割合好きでして。

桜田淳子(二役)の上手さと眼力、歌も上手いし綺麗。
そして佐久間良子の品と存在感。
コミカルな草刈正雄も良かったし、警部の粉吹きシーンは特筆ものw

緩急をつけたカットに分割画面、絵の具の如き血糊、冒頭の結婚式の不穏さ、ラストの哀しさ等、見所はあるのですが、最初の犯行に無理があるため犯人と動機が分かってもどこか腑に落ち無さが残ってしまう作品。

シリーズ最後ということでか、横溝正史先生もちょっと出演。あれは演技というか地ですね 笑