80年代の傑作ラブコメディ。
名匠ロン・ハワード監督2作目の作品。
原題:Night Shift
深夜枠のTV地上波で観ました。
自分だけの密かなお気に入りかと思っていたら、けっこう好きな人が多かったんですね。
さえない男が、気になる女性のために一肌脱ぐというお話。
あらすじを聞いたら、ふーんていう感じなのに。
なんでこんなにおもしろかったんでしょう。
バート・バカラックの洗練された音楽、ロン・ハワードのセンスある演出、シェリー・ロングのキュートさ、ニューヨークの夜景などが絶妙に調和してます。
ニューヨークの死体安置所で働く主人公チャック(ヘンリー・ウィンクラー)は優しすぎる男。
サンドイッチ屋が注文と違うものを持ってきても、相手が気を悪くするのを気にして引きさがるほど。
そんなチャックの性格を見越して、上司は夜勤を押し付ける。
チャックの代わりに昼間の職についたのは上司の甥だが、当然文句をいえない。
ある日、コールガールのベリンダ(シェリー・ロング)が客に殴られ、チャックが介抱することになる。
そして、客に金を踏み倒されたり脅されたりして、仲間が困っていることをベリンダより聞く。
一帯を縄張りとしていたポン引きが抗争で殺されていたので、コールガールたちは絞り取られない代わりに保護も受けられない。
訳を聞き、お調子者の助手のビル(マイケル・キートン)に引っ張っられて、コールガール仲間の経営をチャックは引き受けることにする。
マネージメント料は10%という格安。
かくして、死体置場をオフィスにしたビジネスはスタート→大繁昌。
搾取されるばかりのコールガールたちも、健全経営により手取りが増えて大喜び。
物事は順調に進んでいくかと思われたものの、チャックがベリンダに恋してしまったり、ギャングの元締めにビジネスがばれて命を狙われたりする。
ビジネスはどうなっていくのか、チャックとベリンダの恋の行方は…
なにより、さわやかなラストがよかったです。
エンドクレジットでが流れるThat's What Friends Are Forは名曲中の名曲。
空撮でのニューヨークの夜景が映るなか、ロッド・スチュワートのハスキーヴォイスが流れてきます。
ハッピーエンドにふさわしいような、友情を讃えるような、別れを予感させるような美しいメロディと歌詞の歌でした。
後に、That's What Friends Are For(愛のハーモニー)は、ディオンヌ・ワーウィック&フレンズがカバーして、ビルボード年間1位の大ヒットになってますね。