タイムループものの佳品です。
1日という時間に囚われる女性の物語。
しかも、彼女が閉じ込められた世界には彼女以外の生き物がいない。
北村薫原作の同名小説の映画化です。
2000年、公開時に観てます。
時間の囚人となっても、自分を見失わず、自暴自棄にならずに生きていく主人公が素敵でしたね。
牧瀬里穂がハマり役。
みんな大好き北村一輝が今作でも暴れてくれます。
他に類をみないタイムループの設定がおもしろかったし、物語も洗練されているのに、Filmarksでは意外に低評価なのは残念です。
『侍タイムトリッパー』より、すんなり今作の世界観には入れるんだけどなぁ。
新人版画作家の森真希(牧瀬里穂)は、バイクに乗って急ぐ道中、トラックと正面衝突する。
その衝撃から目覚めると、前の日の同じ午後3時15分に引き戻されている。
その世界には真希以外の生き物は存在していない。
同じ日々を繰り返す孤独の日々が延々と続く。
ところが、ある時、真希 の家に1本の電話がかかってくる。
それは、真希の作品を使わせて欲しいという泉洋平(中村勘九郎)からの依頼だった。
グラフィックデザイナーの泉と、なぜか繋がり、電話で関係を維持できたのだ。
また、真希は、誰もいないはずの孤独な世界で謎の男=柿崎(北村一輝)とも出会うことになる。
柿崎は、無人の世界にいることを良いことに、傍若無人に振る舞う。
真希にも危害を及そうとする。
外の世界の泉と真希が繋がった理由とは?
柿崎はなぜ現れたのか?
はたして、真希はループから脱出することができるか?