このレビューはネタバレを含みます
コンジュが本当に塔に閉じ込められた姫みたいで、反射光が白いハトや蝶に見えてくるのとかラストシーンのハウスダストが光でキラキラしてるのとかもディズニープリンセスを見てるみたいだった。リアルラプンツェルみたい。
倫理的に見ると許容しがたいところもあるけど、昔の韓国映画はインディペンデントな作品の中にもこういう良質なものが埋れてる。
コンジュが想像上でジョンドゥと自由に動き回るシーンとか人格の切り替わり方が見事だったし、家族に誤解され突き放された2人の絆にじんわりと目頭が熱くなる。ムンソリさんの演技も見事だった。ソルギョングさんは20キロの減量をして挑んだとか並大抵じゃなさすぎる。
当時の韓国ってひき逃げ過失致死しても2年半そこらで出所できたのかな。
「愛には元々偏見や因習を乗り越えるだけのパワーが備わっていると思いますが、普段の生活の中で私たちは愛すらも偏見に囚われてしまっていることを撮影を通じて痛感しました。」DVDの特典に収録されてたムンソリさんのインタビューより。