クモ怪人

仄暗い水の底からのクモ怪人のレビュー・感想・評価

仄暗い水の底から(2001年製作の映画)
3.3
老朽化したマンションに引っ越してきた母娘がビショビショに濡れる。鈴木光司、中田秀夫の『リング』コンビが湿り気たっぷりな爆弾を投下する。怖さに加え、母性愛をも盛込む。

このマンション、掘り出し物なんかじゃねーっ、バッキャローッ!

天井のゲス黒いシミ、雨漏りが酷い、水道水が不味い、上階の子供の足音がよく響くなど不具合だらけだ。雨漏りなど洪水レベルだし。これは、住むと病気になるどころか溺死するレベルだ。

黒木瞳の顔が恐怖に歪む。水も滴るいい女になる。水だけあって、水川あさみまでもが出現する。

この湿り気、情感、ワビ・サビ感はハリウッドが金をかけても出せない。ジャパニーズ集合住宅、DANCHIや貯水タンクの恐ろしさは格別だ。

これは怖い。というか寒い。風邪を通り越して肺炎になりそうだ。まずは、うがいと手洗いだっ、バッキャローッ!
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