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サン・スーシの女のhikumahikaのレビュー・感想・評価

サン・スーシの女(1982年製作の映画)
3.5


【これも最後の最後に泣かせるフレンチ】

『仕立て屋の恋』とかもそうだけどそれなりのストーリーが流れて最後にジワッと泣かせるのフレンチに多いよね。

商業的に成功し人権擁護活動の先頭に立っていたマックスがパラグアイ大使を射殺。
その凶行に至った理由として語られた彼の半生を中心にストーリーが展開する。

マックスが幼少時にナチスによって父親を失い自身も脚に障害を残し、父の友人であった夫婦ミシェルとエルザに育てられ、バイオリンの才能とともに成長していく。
しかしある日反ナチ出版社に勤めていたミシェルが列車内で捉えられてしまうがその直前に偶然乗り合わせた男モーリスにエルザへのお金を託す。
そこからはエルザ、マックス、モーリス三人の生活が始まり、ミシェルを助け出したいエルザの捨て身の努力も展開されるが、果たして…

薄幸の名女優ロミー・シュナイダーの遺作で、エルザとマックスの妻の二役を演じた。
愛息のそれは悲惨な事故死から3ヶ月後にクランクイン、そしてクランクアップの半年後に彼女は自宅で急逝している。
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