ふじこ

スリーデイズのふじこのネタバレレビュー・内容・結末

スリーデイズ(2010年製作の映画)
2.8

このレビューはネタバレを含みます

唐突過ぎる逮捕。事件の事はさて置き…とばかりに話は進むが、さて置いてはいけないくらいガバガバでそっちが気になって集中出来なかった。

ある日突然、円満家庭だった家に警察が押し入り、妻を殺人容疑で逮捕する。その後、2年経っても新証拠などが出ず最高裁まで争うが、結局妻の刑は確定。男一人で息子を育てながら今後の事を考える…って映画。

まず冒頭からの弟夫婦?との食事会やら、上司に暴言を吐いてクビになるかも…みたいな これいる?みたいなシーンは、妻の気性の荒さを示すためで、観ている視聴者に本当に冤罪だったのかなぁ?って疑わせる効果を狙ったのだろうか。
それにしても、夫のラッセルクロウは妻を信じぬくし、実際の事件はどうであったのか?と言うのは重要ではないらしく、僅かな回想シーンのみしか出て来ない。(結局意味なくない?)

で、あるのに。なんとか証拠や犯人を探す話だと思っていたら、なんと突然夫が脱獄計画を立てる事に。えぇ… としか思えないけれど、なんだかんだトラブりつつも準備を進めていく。
その途中で、なんとラッセル人を殺してしまう。
序盤でリーアム・ニーソン演じる脱獄のプロにアドバイスされた通りに行動していたものの、遂にお金が尽き掛けてしまった為に銀行強盗を考えるも、やっぱり考え直し。
以前IDを作れると言っておきながらボコボコにして金だけ奪って行った男の家に。そこで、偽装IDを用意する為に協力してくれた男も発見、お金をせしめる為にグルになって騙していた様子。
銃を片手に脅し発砲し、放火し男を撃ち殺し、恐らく薬物を売った売上であろう大金を手に家を跡にするラッセル。まだ息のあった男を拾って車に乗せるも途中で力尽きた為バス停に捨てていく。ここが映画始まりのシーン。

ここで目出度く夫婦揃って犯罪者になる(妻は冤罪かも知れないけど)。
ネットで調べた情報等を駆使し、病院に搬送させた妻を迎えに行って、息子もなんとかピックアップして一路海外へ。
いや~大変だったけど、これから頑張っていこう!みたいな…終わり。

長いし、その割に本当に妻は冤罪なのか(最後に有能刑事の捜査シーンはあるものの)、明確に2名を殺害した殺人者であるラッセル、確実に心に傷を抱えてそうな息子…え~これで良いの?って終わり方。
うーーーーん、個人的な感想として犯罪者が罰や代償ナシに幸せに暮らしていきましたとさ、ってお話は好きじゃないので、この後夫婦のどっちかでも捕まってたら良いな~って思いながら観終わった。
ラッセルが殺した売人の捜査や脱獄後の追跡はそうでもないのに、なんで妻が殺したとされる強盗事件だけ捜査ガバガバなんだろう、"ありき"感が強すぎてなんかな~
ふじこ

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