このレビューはネタバレを含みます
ボギーが売却目前の新聞社の編集長を演じる作品。
テンポよく、複数のストーリーが展開して気持ちよく見られる。ただし、最初の1/3で膨らませたキャラクターやエピソードが後半に生かし切れてなくて、ラストも尻切れトンボに感じた。
人もカメラも動く長めのシーンがよくできている(スタッフは録り慣れてるし、俳優も演じ慣れてる感じがする)。一方、短めのカットは、邦画と比較すると、決まってなくて、つなげ方もいまひとつに感じる。
(この時代のアメリカ映画の撮り方はこういう感じなのかも?)
ボギーは多分大体いつも同じ演技なんだけど、なぜかちゃんとジャーナリストに見える。
現実にどの程度即しているのかは分からないけど、当時の新聞社の様子(引いてはジャーナリズムに対する考え方まで)は興味深い。
ボギーは段組みを自ら考え、口述で記事を書いてる。社内に風刺画家がいる。編集部と同じビルに輪転機があって、新聞を印刷をしているのが、ストーリーに生かされている。