DORATARO

ヒストリー・オブ・バイオレンスのDORATAROのレビュー・感想・評価

3.5
記憶の蓋が開いた瞬間、
殺したはずの自分が蘇る。

過去を捨て別人に生まれ変わったはずだった男はある事がきっかけで否応無く過去の自分と対面する。同時に、真実を知った家族に生じる動揺、怒り、悲しみの感情をその静かな食卓が全て物語る。

クローネンバーグ監督の変態性は若干抑え気味に、人間の秘めたる暴力性と暴力が潜在的に備える引力が淡々と力強く描かれた作品。なのかもしれない(^_^)
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