絞殺のmasatoのネタバレレビュー・内容・結末

狂ってる、、、
いや狂ってるけど、全部を突き放して「イカれてる映画」と一蹴出来ないような、、、なんとも胸がつかえる作品。
家父長制度の不条理、成績社会だと子を躾ける親子の従属関係、抑圧された思春期の反抗意識。
ステレオタイプな説教癖の父親には見ていてこっちもうんざりしてしまうけど、一昔前(もしかして今も？)はこういう家庭ごまんとあったんだろうな。この映画みたいに沸点に達していないだけで。
徐々に歯車がズレていくような、息子が爆発するまでの過程が妙にリアルというか、少なからず共感出来てしまうのもまた胸糞が悪い。


人物を写さず淡々と物を壊していくシーン、ハネケが最初じゃなかったのか。家具や仏壇をバットで破壊していくのは中々衝撃的。