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ソナチネのkouseiのレビュー・感想・評価

ソナチネ(1993年製作の映画)
4.6
淡々とストーリーが展開されていき、淡々と殺人や暴力が映し出されます。
とにかく緊張感がある作品ですが、途中で修学旅行みたいな雰囲気にもなっちゃう。
修学旅行だと思ったら、急に殺人が行われたりする。
いつどこで来るのか分からない恐怖による、超絶な緊張と緩和のバランスが素晴らしい!

そして、作品を通しての構成力が物凄く良かったです!
ロシアンルーレットからのラストの終わり方や、バーでの後から3人組が抗争グループだと思いきや実は…などの鑑賞者の意識の持っていき方が凄く巧かったです。

主要キャスト全員良かったけど特に大杉漣さんが良かったなぁ。
普段優しい演技しか知らないので、冒頭の電話越しに怒鳴るシーンは更に迫力を感じます。
あと、確かヒットマン一言もセリフ発してなかったですよね!アウトレイジでも高橋克己がセリフなしだったように、北野映画ではヒットマンにセリフなしは鉄板なんでしょうか?

ストーリーは大して深くない
ただ、余韻が凄い。
まだ観てない方はぜひ!
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