このレビューはネタバレを含みます
大杉漣追悼上映
北野武監督作品2本立てのうちの1本。
バイオレンス映画が苦手なため敬遠していたけど、
大杉漣見たさに鑑賞。
1983年のものだから、35年前。
ビートたけしも大杉漣も
勝村政信も寺島進も
ついでに?津田寛治も、とても若い!
いい意味でギラついていてセクシーさを感じるほど。
主人公たちヤクザは組の抗争に巻き込まれて逃亡してるとは思えないほど、
海辺の廃屋で呑気な生活をしている。
そこが死と隣り合わせだということも忘れているかのよう。
拳銃ぶっぱなしたり、落とし穴掘って落っことしたり、
フリスビーしたり、相撲を取ったり...。
それが突然、殺し屋が現れて平穏さが破られてしまう。
モラトリアムの終わり。
ラストも、まぁこうなるかなと思いながらも美しささえ感じてしまった。
ちょっとフランス映画っぽい。音楽もいい。
ビートたけし、大杉漣が素晴らしいのは言うに及ばず、
寺島進演じる若いヤクザと、勝村政信演じる沖縄のチンピラのコンビが、
死など何でもないことかのように、ひょうひょうと存在しているのが、
カッコイイやら、カワイイやら。
寺島進の「オレはシャブしかやんねぇんだよバカヤロー」に爆笑した。
かなり好きな映画。傑作のように思う。