黒羊

火宅の人の黒羊のレビュー・感想・評価

火宅の人(1986年製作の映画)
4.0
火宅の人

小説家柱一雄(緒形拳)は後妻(いしだあゆみ)との間に5人の子供たちがいるが、女優を目指す矢島恵子(原田美枝子)と不倫旅行で青森へ向かう…

昭和ドラマで小説家というカタギじゃない職業の男が主人公やけど、男と女の愛と憎しみの表裏一体な物語は、どこの世の中の男女にもある話しで。

五社英雄監督の名作「薄化粧」での、緒形拳の名演が大好きなので、この映画での緒形拳のアレ具合も最高ですね。

しっかしこの映画のMVPは恵子を演じた原田美枝子ですね…博多弁喋るしキャラは愛嬌あって明るい、そして全裸でのスタイルは現代でも勝てるパーソンいるのかってくらい凄い。いやぁエロ通り越して凄いわ。

ちゅーか上京してからあんまり九州出身の女性と話した事が無いのが残念ですね…
関東の人が京都弁女子を可愛いとか言うけど博多弁に比べたら性悪京都弁なんざ風の前の塵に同じよ!(個人的感想)

恵子の次に登場するラウンド2、葉子を演じる若き松坂慶子も頑張ってたけどね。
自伝小説が元やけどここは膨らませてた感がね。

緒形拳と原田美枝子の部屋での乱闘は凄くて。なんか昔の同棲してた子との乱闘を思い出したわw
アホみたいに振りかぶって殴ってくるからひょいひょい避けてたら怒られたw
浮気してなかったのにー

冒頭の主人公の少年時代の出来事から、その後の女性への価値観が…とも取れるが、やっぱ普通の職業じゃなく人間的魅力もあったり…とかでこんな物語な人生送るんやなーとも思うけど、世の中に男と女がいる限り、愛憎は付き纏うんやろな、と。
黒羊

黒羊