風ノ助

運動靴と赤い金魚の風ノ助のレビュー・感想・評価

運動靴と赤い金魚(1997年製作の映画)
4.5
修理に出していた妹の靴を失くしてしまい一足しかない靴を妹とシェアして交代で学校に通うアリ
男女で授業を受ける時間が分かれているという時代に取り残されたような社会だからこそできることです

当然色々と問題が起きてくるんだけどそれを怒られるというだけでなく迷惑をかけたくないという気持ちから親や先生に相談できない状況が見ていて辛い

親からも9歳はもう子どもじゃないって言われるくらい貧困家庭の子どもは大人の手足となって働かされる

高圧的な父親や生活指導の教師がいる一方で理解のある担任教師や溝に落ちた靴を拾うのを手伝う優しい大人たちがいるのは救いだった

アリは賞品の運動靴目当てに、裕福な子たちが大勢参加するマラソン大会に出て素晴らしい成績を上げます

生きるのに超不器用な父親と違ってアリは学校の成績も良く思いやりもありとてもしっかりしていて将来きっとこの貧困から抜け出せそうな予感がします

とーってもいいことが待ってそうなラストがすごく良い
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