カニパン食べたい

レクイエム・フォー・ドリームのカニパン食べたいのレビュー・感想・評価

3.4
しんどかった。そういえば2000年頃って映画だけでなくマンガや小説にもこういうふうなの多かった気がする。『どこにでもいる等身大の彼あるいは彼女の、ありふれた日常の隣にある破滅あるいは喪失』といったふうな。
若者の、重大ではないけれど喉にささった小骨のような痛みや閉塞感とか、怖いものを知らない輝きと愚かさの背中合わせとか、気がつかないうちに越えた境界線とか。そういう系のネガティブなもの、鬱っぽいものが好まれる風潮、あの時代にはあったよな気がする。
映像はスタイリッシュ。美術もよい。
ただしんどかったぁ。