エリオット

ワンス・アポン・ア・タイム・イン・アメリカのエリオットのレビュー・感想・評価

4.7
なんとか劇場で観ることができた4時間11分版
多分大学生のときに3時間25分版を観たときは長かったと思うが、今回は途中休憩もあり筋も知っているので長さは感じなかった。むしろこの夢ともうつつとも知れない世界がもっと続いてくれたらと思いながらあのラストを観ていた…

ジェニファー・コネリーが出てくる少年時代がいい。1920年代のニューヨークの下町にすむユダヤ系移民の少年たちにとって身を立てるにはギャングになるしかなかったことが今だとよく分かる。
禁酒法時代のヌードルスとデボラの美しくも哀しいデート…あまりに不器用な男の切なすぎる行動に涙する。
そこから35年後、友情、愛情、裏切りの行く末…

イタリア人のセルジオ・レオーネが描いたアメリカはより以上にノスタルジックでエモーショナルだが、それは我々がアメリカに抱く憧れとも一致していて、だからこそ恐らくアメリカ人より心に響くのだと思う。
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